インドネシア中央統計局は2日、2024年11月の消費者物価指数（CPI）が106.33（2022年＝100）となり、前年同月比で1.55％上昇したと発表した。前月の1.71％を下回り、8カ月連続で伸びが減速。21年7月以来、3年4カ月ぶりの低水準となった。

　11部門のうち10部門がプラスで、上昇率はパーソナルケア・その他の7.26％が最高。前月の7.06％から伸びが加速した。次いで高かった部門は食品・飲料サービスで2.40％。これに教育が1.89％、食品・飲料・たばこが1.68％で続いた。一方、情報・通信・金融サービスがマイナス0.28％で唯一下がった。

　CPIは前月比で0.30％上昇した。プラスは2カ月連続で、前月の0.08％から伸びが加速。9部門がプラスで、食品・飲料・たばこが0.78％で最も上がった。一方、教育は横ばい。情報・通信・金融サービスがマイナス0.02％で最も下がった。

　中銀は24年のインフレ率目標を1.5～3.5％のレンジに設定。インフレ抑制に向け22年8月から政策金利を引き上げてきたが、物価高が落ち着いたことから24年9月に約3年半ぶりに利下げした。なお23年のインフレ率は2.61％で、前年の5.51％を下回り3年ぶりに減速した。


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