【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2024年1月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で4.3％上昇した。前年同月を上回るのは2カ月ぶり。主力の電子が8カ月ぶりのプラスに転じるなど、各業種で指数が上昇した。旧正月連休のズレで前年同月より営業日が多かったことなどが影響したと見られる。
　産業別では鉱業（5.0％上昇）と電力（8.3％上昇）の伸びが前月から加速し、製造業（3.7％上昇）は3カ月ぶりのプラスに転換。製造業では輸出型産業（1.6％上昇）、内需型産業（8.0％上昇）とも生産が伸びている。
　製造業は7分野すべてがプラスで、電気・電子製品（0.9％上昇）では電子製品（0.4％上昇）が小幅ながら上昇。また、輸送機器（8.9％上昇）に含まれる自動車（12.1％上昇）が2桁のプラスとなった。
■製造業売上高3％増
　統計局が同日発表した24年1月の製造業売上高は、前年同月比3.2％増の1527億400万リンギ（約4兆8100億円）だった。前年同月を上回るのは8カ月ぶり。7分野のうち石油・化学・ゴム・プラスチック（7.9％減）を除く6分野で拡大した。電気・電子製品（2.9％増）では電子製品（2.7％増）などがプラスとなり、輸送機器（15.8％増）は自動車（19.8％増）のけん引で伸びが加速した。
　製造業の従業員数は1.3％増の237万2913人。支払われた労賃は2.0％増の83億5000万リンギ（1人当たり3519リンギ）だった。


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