【亜州ビジネス編集部】サラワク州経済開発公社（SEDC）傘下のSEDCエナジーは2日、州内にグラファイト（黒鉛）の工場を建設することで、マダガスカルの黒鉛鉱山会社ガロワと合弁を組むと発表した。電気自動車（EV）電池の材料などとして高品質のグラファイトを生産し、各国の需要に応える。

　高品質のグラファイトは中国に生産の95％が集中する一方、同国が昨年12月に輸出制限を開始したため、同国外での増産が求められているという。サラワク州は水力発電の電力が豊富なことから、低コストで生産できると見込む。

　ガロワの現地法人ガロワ・ニューエナジーマテリアルズと同日に覚書（MOU）を締結した。SEDCエナジーは同法人の株式を取得する。同州ビントゥルのサマラジュ工業団地に工場を建設し、1000人の雇用を創出する見込み。現地報道によると、工場への投資額は15億米ドルで、球状化天然黒鉛と人造黒鉛を生産する。


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