マレーシア投資開発庁（MIDA）の発表によると、2023年第1四半期の投資認可額は714億リンギ（約2兆1600億円）だった。認可数は1265件。2万3977人の雇用創出を見込む。全体の増減は示していないが、サービス業の認可額は3.3倍に増えたとしている。
　認可額は外国直接投資（FDI）が375億リンギ、国内直接投資（DDI）が339億リンギだった。FDIは国別でシンガポールの115億リンギが最大。これに◆英領バージン諸島＝71億リンギ◆中国＝65億リンギ◆香港＝29億リンギ◆韓国＝25億リンギ――と続き、日本は5位以内に入らなかった。
　産業別ではサービス業が536億リンギで全体の4分の3を占めた。1058件の事業が認可され、1万2051人の雇用を創出する見通し。製造業は156億リンギ、192件で、雇用創出は1万1900人を見込む。製造業の認可額は分野別で輸送機器の44億リンギが最も大きく、これに機械設備が26億リンギ、ベースメタルが23億リンギ、電気・電子が21億リンギで続いた。
　大型の事業は、◆中国のリチウム電池メーカー、恵州億緯リ能股フン（EVEエナジー）による、電動バイクや電動工具向けの円筒形電池の生産事業＝投資額42億リンギ、ケダ州クリム◆ロッテEMマレーシア（旧IMMテクノロジー）のリチウムイオン電池関連事業＝23億リンギ◆中国の信義光能による太陽光発電用ガラス生産事業＝15億リンギ――などがあった。


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