ニュース 2023/08/06 21:59
マレーシア:独インフィニオン、5年で50億ユーロ追加投資へ
自動車 電子・電気 マレーシア
【亜州ビジネス編集部】半導体メーカーの独インフィニオン・テクノロジーズは3日、ケダ州クリムの生産拠点に向こう5年間で50億ユーロ(約7800億円)を追加投資すると発表した。高まる需要に対応するためで、昨年2月に発表した建設中の第3工場を拡張する。口径200ミリメートルのSiC(炭化ケイ素)パワー半導体を製造する工場としては世界最大になるとしている。
第3工場は、第1、第2工場があるクリム・ハイテク工業団地(KHTP)で昨年7月に着工した。第1期の投資額は20億米ドルで、来年第3四半期に稼働を開始する予定。フル稼働後は年20億ユーロの増収を見込む。今回の発表では、さらに50億ユーロを投じて拡張するとしており、この追加投資により2030年までに70億ユーロの増収を見込む。
同社は200ミリメートルのSiCパワー半導体について、新規・既存顧客から既に50億ユーロ相当の採用が決まったと説明。うち自動車メーカーは6社で、米フォードや中国の奇瑞汽車(チェリー)、同国で自動車最大手の上海汽車集団(SAICモーター)が含まれる。10億米ドルは前払いされ、キャッシュフロー改善に繋がるとしている。
インフィニオンはSiC半導体を3000社以上の顧客に提供し、産業用電源や太陽光発電、輸送、自動車、電気自動車(EV)充電などの分野で採用されている。SiC半導体の売上高は25年に10億ユーロを上回る見通し。世界シェアは30年までに30%への引き上げを目指す。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
第3工場は、第1、第2工場があるクリム・ハイテク工業団地(KHTP)で昨年7月に着工した。第1期の投資額は20億米ドルで、来年第3四半期に稼働を開始する予定。フル稼働後は年20億ユーロの増収を見込む。今回の発表では、さらに50億ユーロを投じて拡張するとしており、この追加投資により2030年までに70億ユーロの増収を見込む。
同社は200ミリメートルのSiCパワー半導体について、新規・既存顧客から既に50億ユーロ相当の採用が決まったと説明。うち自動車メーカーは6社で、米フォードや中国の奇瑞汽車(チェリー)、同国で自動車最大手の上海汽車集団(SAICモーター)が含まれる。10億米ドルは前払いされ、キャッシュフロー改善に繋がるとしている。
インフィニオンはSiC半導体を3000社以上の顧客に提供し、産業用電源や太陽光発電、輸送、自動車、電気自動車(EV)充電などの分野で採用されている。SiC半導体の売上高は25年に10億ユーロを上回る見通し。世界シェアは30年までに30%への引き上げを目指す。
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