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  ニュース     2024/03/07 20:59

マレーシア:中国・奇瑞がEV発売、6月までに現地組立生産を開始 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国の中堅自動車メーカー、奇瑞汽車(チェリー)は6日、電気自動車(EV)のSUV「オモダE5」を正式に発売した。インドネシアで先月に世界で初めて発売したモデルで、販売価格は14万6800リンギ(約460万円)に設定。まず中国から完成車を輸入し、6月までに現地組立生産に切り替える。ポールタンが同日付で伝えた。

 現地法人のチェリー・マレーシアが販売する3モデル目の車両で、EVの投入は初めて。容量61キロワット時(kWh)のリン酸鉄リチウムイオン(LFP)電池を搭載し、航続距離は最大430キロメートルに達する。インドネシアでは昨年12月に現地組立生産を開始して先月に発売した。タイでの販売も計画しており、今月20日に現地で正式発表する。同国では「オモダC5EV」の名称で販売する見通し。

 マレーシアでの奇瑞車の組立生産は、地場コングロマリット(複合企業)大手サイムダービー系のイノコム・コーポレーションが手掛けている。北部ケダ州クリムの工場で昨年にエンジン車の生産を開始した。

 奇瑞は2007年ごろにマレーシアへ進出したが、売れ行きが悪く撤退していた。このところ東南アジアへの再進出を加速しており、インドネシアで22年に、マレーシアでは昨年半ばに現地企業への委託生産による販売を開始。タイでは今月20日に再参入を正式発表する予定で、今月5日には現地ディーラー23社と覚書を交わした。ベトナムへの再進出も表明している。


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