交通警察局によると、2025年1月の交通違反の検挙件数は32万7300件となり、前月から13％減少した。政府が同月1日付で施行した政令168号（168/2024/ND-CP）で罰則を大幅に強化され、これが違反抑止に寄与したとみられる。VNエクスプレスが6日付で伝えた。

　信号無視の違反件数は37％減の5100件と大幅に減少。政令168号で信号無視に対する罰金が自動車で1800万～2000万ドン（約11万～12万円）、バイクで400万～600万ドンと、それぞれ従来から3～4倍、5～6倍の増額になったことで、運転手の遵法意識が向上したとみられる。

　交通事故件数も減少し、前年同月を26％、前月を18％下回った。交通警察局の関係者は、新政令により信号を守る人が増えたうえ、誤った車線への進入も減少し、交通渋滞も緩和されたと述べている。

　政令168号では他にも、運転中の携帯電話など電子機器の使用や違法駐車、一方通行道路での逆走などの罰金も数倍に引き上げた。また交通警察の指示に従わない、自動車のドアを開けて交通事故を引き起こすなどの違反は最大で罰金額を30～50倍に引き上げている。

　交通警察局は取り締まりも強化。1月には1800台以上の自動車と9万3700台のバイクを押収し、2万7800件以上の運転免許を取り消した。


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