【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が18日発表した貿易統計によると、2024年2月の輸出額は前年同月比0.8％減の1113億2900万リンギ（約3兆5190億円）だった。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。24年1月は旧正月連休のズレの影響などで11カ月ぶりにプラスとなったが、再び前年割れに転じた。輸入額は8.4％増の1004億5700万リンギで、4カ月連続のプラス。貿易収支は108億7200万リンギの黒字だった。

　輸出額の4割弱を占める電気・電子製品は9.8％減と、7カ月連続の前年割れ。シンガポール向けが24.8％減、中国向けが21.3％減などと落ち込んだ。石油製品（14.0％減）やパーム油（5.7％減）は前月の2桁増からマイナスに転じた。一方、機械部品（23.6％増）や鉄鋼（52.3％増）は引き続き2桁増だった。

　主要国・地域への輸出額は、最大のシンガポール向けが15.3％減、2番目に大きい中国向けが0.4％減と落ち込んだ。一方、米国（10.1％増）や日本（5.6％増）向けはプラスだった。

　輸入は最大の電気・電子製品が10.3％増と2カ月連続のプラス。ほか、機械部品が33.1％増、鉄鋼が34.6％増など多くの品目で2桁増だった。国別では最大の中国からが12.3％増、日本からが6.9％増などだった。

　1～2月の累計は、輸出額が前年同期比3.9％増の2337億3950万リンギ、輸入額が13.6％増の2126億9480万リンギ、貿易収支が210億4470万リンギの黒字だった。


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