【亜州ビジネス編集部】産業機器メーカーのAPBリソーシズは18日、半導体の組み立てや電子機器受託製造サービス（EMS）を手掛ける地場グローブトロニクス・テクノロジー（GTB）の株式10.41％を1億4000万リンギ（約42億8000万円）で取得すると発表した。市場拡大が見込まれる半導体とEMSに投資する戦略の一環。
　GTBの株式7000万株を1株2リンギで取得し、第2位株主となる。GTBはマレーシア証券取引所（ブルサ・マレーシア）上場企業で、直近5日間の加重平均株価（1.76リンギ）を上回る価格で取得する。
　GTBは1991年設立。統合回路の組み立てや試験、石英結晶製品や光電子製品の受託製造などを手掛ける。22年の売上高は1億8000万リンギだった。一方、APBはマレーシアの電気・電子産業の輸出額が2023～27年に年平均7.9％のペースで成長し、27年には6291億リンギまで拡大すると予想される中、GTBへの出資が自社の利益を拡大させると見込む。
　APBはオレオケミカル（油脂化学）や石油・ガス、石油化学産業向けの製造機器を製造。23年9月期の売上高は前年比7.1％減の7247万リンギだった。


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