JFE商事は1日、サラワク州での合金鉄生産事業などを手掛けるOMホールディングス（本社：シンガポール）に3.61％出資すると発表した。新株を総額1304万豪ドル（約12億7000万円）で取得する。自社グループや国内外の需要家への合金鉄の安定供給体制を強化する狙い。
　1株当たりの取得額は0.47豪ドルで、1日終値の0.46豪ドルを小幅に上回る。OMホールディングスは増資で調達した資金を運転資金に充てるとしている。
　同社は1994年設立。マンガン鉱石の採掘や、鉄鋼生産に使うマンガン合金鉄、フェロシリコンなど合金鉄の生産を手掛ける。アジア圏で最大規模の生産能力を持つという。また、主力子会社のOMマテリアルズ（サラワク）は水力発電による電力を利用したグリーン合金鉄を生産しており、脱炭素の流れで合金鉄サプライヤーの選別が進む中、優位に立てると見込まれる。


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