不動産開発や再生可能エネルギー事業を手掛けるメタブライト・グループ（MGBG）は、電気自動車（EV）充電所の運営大手である地場チャージヒアEVソリューションと提携に向けた覚書を交わしたと発表した。正式な契約締結に先立ち、協業の可能性を検討する。

　MGBGが55％出資するメタブライト・ソリューションを通じて覚書を交わした。両社が技術や情報を共有しながら、共同事業の可能性を模索。正式契約の締結を視野に入れ、1年間をめどに予備的な評価を進める。

　チャージヒアは「チャージシニ」ブランドで300カ所のEV充電所網を展開し、国内最大規模という。充電器935基を設置しており、うち734基がエネルギー委員会（ST）の認可を受けて稼働している。商業施設やホテル、コンドミニアムを中心に約3万2000人のアクティブユーザーの充電需要を支える。MBGBと組むことで、拡大する充電需要に対応する。

　MBGBは今回の提携について、エネルギー分野の多角化とESG（環境・社会・企業統治）目標の推進に資するものと説明。EV充電事業がもたらす安定的な電力販売収入や付帯サービスによる継続収益化にも期待を示した。

　同社は不動産開発やホテル・リゾート運営、企業向けリース、建材、再エネなどの事業を手掛ける。政府が2023年7月に発表した「国家エネルギー転換ロードマップ（NETR）」のクリーンエネルギー移行を支援するため、再エネ事業の拡大を進めている。


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