米調査会社IDCによると、2024年第2四半期のシンガポールのパソコン（PC）市場は前年同期比7.7％減の21万5700台だった。ノートPCとワークステーションがそれぞれ0.5％減、7.8％減と落ち込んだ。一方、デスクトップPCは3.5％増えた。
　消費者向けは4.7％減。新型コロナウイルス流行時の巣ごもり需要が収まり、可処分所得の縮小もあって減少傾向にある。一方、企業・組織向けは10.2％減と、9四半期連続の縮小。教育機関向けが28.3％減、政府向けが25.7％減、中小企業向けが15.5％減だったことが響いた。
　ブランド別では、中国レノボが0.2％増の5万4300台でトップ。シェアは25.2％で、前年同期から2.0ポイント伸ばした。2位は米デルで、20.1％減の3万4200台。シェアは15.9％で、2.4ポイント落とした。3位以下は、◆米アップル＝1.8％減の3万4000台（シェア15.8％）◆米HP＝4.5％減の3万3800台（同15.7％）◆台湾エイサー＝37.9％減の1万4900台（6.9％）――が続いた。
　IDCは、各メーカーがAI（人工知能）搭載型のPCで需要喚起を図っていると説明。ただ企業・組織では予算の制約などでこうした端末の導入は遅れると予想している。


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