【亜州ビジネス編集部】東京電力ホールディングスと中部電力が折半出資する発電会社JERAは16日、液化天然ガス（LNG）のバリューチェーン（価値の連鎖）強化に向けた協業についてエネルギー市場監督庁（EMA）と覚書を交わした。シンガポールによるLNGの安定確保に協力し、自社のLNGバリューチェーンの拡大につなげる。
　今回の覚書は、日本とシンガポールの両政府が2022年に締結したLNG分野での協力促進に関する覚書を踏まえたもの。シンガポールが脱炭素化への移行期間にLNG燃料の調達・供給を一元化する施策を推進しており、JERAとEMAは同施策の推進を後押しする。覚書には、◆LNG調達などの情報交換と知見の共有◆安定的なLNG供給に向けた両者のLNGバリューチェーンの強化◆LNG規制などに関する情報共有と技術協力――などについて検討することを盛り込んだ。


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