【亜州ビジネス編集部】ザフルル・アブドゥル・アジズ投資貿易産業相は、電気自動車（EV）の登録台数が2023年の年初来で9000台を上回り、11年以降の累計では1万2000台に達したことを明らかにした。足元で加速度的に増えているという。電動バイクなど電動車全体の登録台数は累計で10万台を超えた。国営ベルナマ通信が12日付で伝えた。
　政府はEV産業を育成したい考えで、同産業を振興させるだけの基盤がマレーシアにはあると同相は指摘。輸出の8割を製造業を占め、その半分を半導体など電気・電子が占めているとし、1台に3000個以上の半導体が使われるEV産業を支える土台があると説明した。
　マレーシア投資開発庁（MIDA）は18年から23年6月にEV関連の投資を59件認可。総額262億リンギ（約7940億円）に上り、事業範囲は車両の部品製造や組み立て、充電所の部品製造など多岐にわたる。
　なお投資貿易産業省は今年8月に始動した「国家エネルギー転換ロードマップ（行程表）」（NETR）で、新車販売に占めるEVの割合を30年までに20％、40年までに50％、50年までに80％に引き上げる目標を示している。


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