【亜州ビジネス編集部】コングロマリット（複合企業）大手サイムダービーの自動車部門であるサイムダービー・モーターズ（SDM）は、中国の電気自動車（EV）最大手、比亜迪（BYD）の国内総代理店としてBYDディーラーを14社指名した。これによりSDMが展開する店舗と合わせ、2024年末までに国内のBYD販売店は21店となる。ポールタンが11日付で伝えた。
　BYDの本社がある広東省深セン市でこのほど、BYD幹部立ち合いのもとSDMと14社が契約を交わした。BYD車の販売店は現在マレーシアに9店舗あり、うちSDMが4店、指名企業が5店を運営。いずれもマレー半島部のみで展開しているが、今後はボルネオ島のサバ州とサラワク州にも1店舗ずつを開く。
　SDMのジェフリー・ガン社長は、「BYD車の取り扱いを始めて半年だが、EVの需要の高さを感じている」と説明。そのため、店舗網の拡充を急ぐとしている。
　同社は昨年12月にBYD乗用車の輸入販売を開始。第1弾となる小型スポーツ多目的車（SUV）「ATTO3（元プラス）」を発売した。当初10日間で1000台以上を受注し、今年4月までに累計1000台を納車している。


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