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  ニュース     2024/01/28 19:59

シンガポール:23年の空港旅客数5890万人、コロナ前の9割弱に 無料記事

【亜州ビジネス編集部】空港事業のチャンギ空港グループ(CAG)は、同社が管理運営するチャンギ国際空港の2023年の旅客数が5890万人となり、新型コロナウイルス流行前の19年との比較で86%の水準まで回復したと発表した。前年の3220万人からは83%増加。出入国規制の緩和が他国より遅れた中国からの旅客が前年比3倍に増えたことが全体を押し上げた。
 国・地域別の上位5位は、◆インドネシア◆マレーシア◆豪州◆タイ◆インド――の順。19年に2位だった中国は400万人近くとなり、6位に入った。出入国規制の緩和が遅れたことで一時はトップ10から外れていたが、回復した。日本と韓国も大きく伸び、順位はそれぞれ7位と10位だった。一方、10位には入っていないものの、北米路線は19年の水準を25%上回った。
 航空機の発着数は32万8000回で、19年の9割弱まで回復。前年からは5割増えた。航空各社が便数を増やしたほか、新たにマカオ航空や、マレーシア航空(MAS)傘下のファイアフライ、インドネシアのトランスヌサ航空が就航したことで大きく増加した。
 貨物取扱量は前年比6%減の174万トン。世界経済の不確実性や物価高などを背景に、前年を下回った。
 23年第4四半期の旅客数は1610万人で、19年同期の9割まで回復。12月は年初来で最多の580万人に上り、19年同月の9割の水準となった。
 24年1月第1週の時点で、同空港では93社の航空会社が週6700便以上の定期便を運航。シンガポールと世界49カ国・地域の154都市を結んでいる。


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