【亜州ビジネス編集部】マレーシア損害保険協会（PIAM）の発表によると、2023年の損害保険業界の収入保険料は前年8％増の214億リンギ（約6820億円）だった。主力の自動車保険が好調で全体を押し上げた。ただ、業界全体の引き受け利益は26％減の11億6000万リンギに縮小。車両部品の値上がりや交通事故の増加により自動車保険の収益性が悪化したことなどが影響した。
　自動車保険の収保は9％増の98億リンギで、全体の45％を占めた。ただ1億5600万リンギの引き受け損失を計上した。火災保険の収保は8％増の44億リンギ。洪水やそれによる再保険コストの上昇により、引き受け利益は減少した。ほか、海上・航空・運送保険の収保は3％増の16億リンギ、個人傷害保険は16％減の12億リンギ、雑種保険は36％増の34億リンギだった。
　損保業界全体の保険金支払額は1日当たり2100万リンギで、前年から11％増加。自動車が1510万リンギと過去5年で最も高く、全体の72％を占めた。


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