【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が19日発表した貿易統計によると、2023年9月の輸出額は前年同月比13.7％減の1244億7460万リンギ（約3兆9000億円）だった。7カ月連続の前年割れで、最近4カ月は2桁マイナスが続く。主力の電気・電子製品は2カ月連続で前年割れとなった。全体の輸入額は11.1％減の999億5210万リンギで、輸出と同じく7カ月連続のマイナス。貿易収支は245億2240万リンギの黒字で、23％減ながらも41カ月連続で黒字を維持した。
　輸出額の4割弱を占める電気・電子製品は5.3％減少。2カ月連続でマイナス成長となったが、前月の15.3％減からは大きく改善した。他の主要製品も多くがマイナスで、石油製品が37.9％減、パーム油・パーム油製品が20.4％減と大きく落ち込んだ。
　主要国・地域への輸出額は軒並み前年割れとなった。最大のシンガポール向けが12％減、2番目に大きい中国向けが17.3％減、日本向けが25.4％減となるなど、2桁減が目立った。
　輸入は最大の電気・電子製品が9.3％減と7カ月連続でマイナスとなった。石油製品は0.5％減と引き続きマイナスだったものの、前月の49.2％減からは大きく改善した。化学品も10.9％減少した。国別では最大の中国からが9％減だったが、2位のシンガポールからは7.6％増と前月の0.2％増から伸びが加速した。日本からは21％減だった。
　1～9月の累計は、輸出額が前年同期比8.4％減の1兆595億6160万リンギ、輸入額が8.9％減の8822億4320万リンギ、貿易収支が1773億1840万リンギの黒字だった。


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