【亜州ビジネス編集部】缶詰・缶ジュースメーカーのレックス・インダストリーはこのほど、ペナン州セベランペライ・テンガの工場を閉鎖すると発表した。コスト削減によって財務の改善を図る。来月に閉鎖に向けた作業を始め、来年6月までに生産を終了する。

　ブキットミニャク工業団地の約3万1160平方メートルの敷地にある工場を閉鎖する。閉鎖後も敷地内の倉庫は引き続き使用する。

　同社はジョホール州とインドネシアの東ジャワ州にも工場があり、ペナン工場の一部機材は両工場に移管。従業員の一部はジョホール工場に移す。

　現地報道によると、レックスは2023年3月期の売上高が1億2514万リンギ（約38億円）と前年から4.1％増えたが、最終損益は564万リンギの赤字に転落（前期は197万リンギの黒字）。人件費の増大などが響いた。同社は事業再編でペナン工場を閉鎖するほか、一部の生産工程を外部委託に切り替えることなどで事業効率化を図るとしている。


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