【亜州ビジネス編集部】石油・ガス関連のダイアログ・グループ（DLG）は、パハン州クアンタンでリンゴ酸工場の建設・運営に乗り出すと発表した。同社が特殊化学品の製造に参入するのは初めてで、約8000万米ドルを投じる。業容を拡大すると共に、食品添加物として東南アジアで拡大する需要を取り込む。
　国営石油ペトロナスと独化学大手BASFの合弁会社が現地で運営する石油化学産業集積地に建設する。年産能力は1万2000トン。100％子会社のダイアログ・マリックアシッドを通じて事業を手掛け、グループでEPCC（設計・調達・建設・試運転）も行う。近く着工し、2026年第2四半期の開所を目指す。
　ダイアログはリンゴ酸製造への参入について、下流領域で事業を拡大する戦略の一環と説明。同社は21年、リサイクル会社のディヨウ・ファイバー（マレーシア）と再生ポリエチレンテレフタレート（PET）樹脂の合弁生産に乗り出すと発表し、初めて石油化学の下流部門に進出した。


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