【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が10日発表した2023年3月の流通業売上高は、前年同月比11.9％増の1384億9730万リンギ（約4兆2100億円）だった。前年同月を上回るのは18カ月連続で、金額は過去最高を更新。新型コルナウイルス禍から経済が回復する中で12カ月連続の2桁増となった。物価の上昇も売上高を押し上げる要因となっている。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝7.6％増の615億9720万リンギ◆小売り＝17.7％増の586億7110万リンギ◆自動車販売＝9.3％増の182億2900万リンギ――だった。卸売りと自動車販売は過去最高額を更新。ただ、自動車販売のうち車両販売は、前年同月に高水準だった反動があって伸びが減速した。小売りでは、給油所での車両用燃料の売上高が38.1％増と高い伸びを維持。また、食品・飲料・たばこが17.9％増と、価格上昇もあってここ数カ月は2割弱のプラスで推移している。
　3月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は9.4％で、18カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝6.7％◆小売り＝13.8％◆自動車販売＝5.6％――だった。卸売りのプラスは17カ月連続、小売りと自動車販売は18カ月連続となる。


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