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  ニュース     2024/03/14 20:59

マレーシア:製造業景況感、悲観圏も2年ぶり上昇=FMM 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア製造業者連盟(FMM)とマレーシア経済研究所(MIER)は、最新の製造業景況感調査の結果を発表した。向こう半年の事業先行きに関する指数は2024年上半期に92となり、23年下半期を対象とした前回の86から上昇。楽観・悲観の分水嶺である100を4回連続で下回ったものの、2年ぶりに指数は上昇した。

 国内で操業する613社を対象として24年1月12日~2月26日に調査を行った。指数の構成項目をみると、全ての項目で前回を上回った。設備投資は110(前回100)、雇用は105(101)と楽観的な見方が広がった。国内販売は92(前回81)、輸出は89(同88)、生産高は97(86)、稼働率は99(87)で悲観圏だが、指数は上昇した。一方、生産コストは159(148)で、1年ぶりのコスト上昇を見込む。

 24年上半期に増収を予想する企業は55%で、減収は22%。損益は改善が47%、悪化が31%だった。事業上の課題については、コスト上昇と答えた割合が62%で最も大きく、これに需要低下が56%、リンギ安が51%で続いた。

 輸出企業が政府に求める政策は、輸出促進にかかる費用の控除拡大が53%で最大。これにマレーシア製品の宣伝費補助が51%、自由貿易協定(FTA)締結先の拡大が46%で続いた。

■23年下期の事業活動指数は上昇

 経営実績を示す事業活動指数は23年下半期に89となり、前回(23年上半期)の66から23ポイント上昇。改善・悪化の分水嶺である100を2回連続で下回っているものの、指数は上向いた。

 個別にみると、国内販売は86(前回71)、輸出は80(同66)、生産高は91(68)、稼働率は91(68)で、前回に続き100を下回ったものの改善した。一方、設備投資は103(95)で改善に、雇用は98(101)で悪化に転じた。生産コストは154(157)で、少なくとも21年上半期以降で最低となった。


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