航空宇宙産業などに高強度ファスナーを製造する台湾の豊達科技（ナフコ）は、ヌグリスンビラン州に建設した工場を開所した。航空機や自動車向けにボルトやナット、ねじなどの高強度ファスナーを製造する。同州で10年間に総額4000万米ドルを投じる計画の一環で、今回の開所に合わせて第2工場の建設計画も発表した。

　敷地面積は2万3500平方メートル。第1工場の面積は3500平方メートル、第2工場の面積は1万9000平方メートルで、第2工場は2年以内に完成させるとしている。マレーシア政府は2030年までに航空MRO（整備・修理・分解点検）の一大拠点を築き、世界シェア5％を目指す方針を掲げており、豊達科技の投資が目標達成の一助になるとして歓迎している。

　ナフコは1997年設立。航空宇宙や自動車、電子機器などの産業向けに高強度ファスナーを製造し、航空宇宙分野では米GEエアロスペースや同プラット・アンド・ホイットニー、英ロールス・ロイス、仏サフラン・グループなどに製品を供給している。


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