【亜州ビジネス編集部】ゴム手袋メーカーのケアプラス・グループは4日、電気自動車（EV）の組立生産・販売で自動車組立生産・販売のゴーオート・グループと正式合意した。まずゴーオートが今年4月から手掛ける中国・合衆新能源汽車の「ナタ汽車（NETA）」ブランドの車両を扱い、将来は他のEVブランドにも広げる。
　ケアプラスとゴーオートは提携について6月に基本合意しており、今回は合弁契約などを交わした。組立生産では合弁会社のNEXVマニュファクチャリング（NMSB）を設立。ケアプラスが51％、ゴーオートが49％を出資する。工場は、ケアプラスの不動産子会社が持つヌグリスンビラン州チェンボンの約30万平方メートルの敷地に建設する。
　販売は、ゴーオートの完全子会社であるイントロ・シナジー（ISSB）にケアプラスが資本参加し、合弁会社化して進める。ケアプラスが600万リンギ（約1億9000万円）相当の新株を株式交換してISSBに30％出資する格好。イントロは今年4月にナタ車のマレーシア国内の独占代理店に指名されている。
　ケアプラスは両合弁会社に対して融資を行う方針で、それぞれ最大1000万リンギを貸し付ける。またNMSBに対しては、外部からの借り入れで2500万リンギの保証を行う。さらにケアプラスが持つ商業施設にショールームを置くなど活用する。
　ケアプラスはゴム手袋が主力事業だが、長期的な成長を目指してEVへの進出を決めた。一方、ゴーオートはナタ車を輸入販売するほか、中国自動車メーカーの長城汽車、バス大手の厦門金龍連合汽車工業、同・鄭州宇通客車などの車両も扱い、国内で88カ所のサービス拠点を持つ。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。