【亜州ビジネス編集部】サバ州のサバ経済開発公社（SEDCO）と建設・不動産開発の地場スリ・アラム・セティアは、合弁会社を通して同州トンゴッドにセメント一貫工場を建設する。州内のセメント供給と価格の安定化につなげる。国営ベルナマ通信などが伝えた。

　合弁会社ボルネオ・セメント（サバ）を設立することで両社の代表者が今月初めに契約を交わした。クリンカーからセメントまでの製造を一貫して手掛ける。2025年第3四半期に工場を完成させる計画で、稼働開始後は約1000人を雇用する。

　セメントの年産能力は175万トンで、サバ州の現在のセメント需要（年140万トン）を超える。州外へ販売するとともに、高速道路やダム建設などで見込まれる州内の需要増にも対応し、価格安定につなげる考え。

　昨年9月の報道によると、国内にはクリンカーとセメントの一貫工場が13カ所ある。州内には同月にボルネオオイルが開所した1カ所があり、年産能力は22万トンとなっている。


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