ニュース 2024/10/30 20:57
マレーシア:25年のGDP成長率、5.5%は達成圏内=経済研
経済・統計 GDP マレーシア
マレーシア経済研究所(MIER)はこのほど、政府が4.5~5.5%とした2025年の国内総生産(GDP)成長率目標について、達成圏内にあるとの見方を明らかにした。国内需要や輸出が拡大する一方、インフレは国内外で緩和に向かい、投資家信頼感が高まる中、24年から成長が加速する可能性を示した。
政府は10月半ばに25年度予算案を発表。同年のGDP成長率が4.5~5.5%と、24年見込みの4.8~5.3%から加速する前提で予算を組んだ。MIERは、財政規律の維持や経済的包括性の強化、技術革新の導入が進むことで、政府の成長目標を達成できるとしている。
MIERは一方で、経済の構造改革や再編を促進するアンワル首相の経済政策を評価。人工知能(AI)など最新技術に関する規制緩和や政策支援がしやすく、普及を促進することで、経済成長を後押しするとみている。
マレーシアが直面する課題としては、公共支出の増大による財政ひっ迫、所得格差、労働市場でのスキルミスマッチ、環境の持続可能性などを挙げている。インフラや社会プログラムへの継続的な支出が財政を圧迫する要因となっており、長期的な視点での支出計画が求められるとしている。
なお政府は25年度予算案で歳出を前年比3.3%増の4210億リンギ(約14兆6000億円)、歳入を5.5%増の3397億リンギに設定。財政赤字はGDP比3.8%と、24年見込みの4.3%から縮小させる。公共投資や教育・医療などへの支出を厚くする一方、補助金はより対象を絞って支給するとしている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
政府は10月半ばに25年度予算案を発表。同年のGDP成長率が4.5~5.5%と、24年見込みの4.8~5.3%から加速する前提で予算を組んだ。MIERは、財政規律の維持や経済的包括性の強化、技術革新の導入が進むことで、政府の成長目標を達成できるとしている。
MIERは一方で、経済の構造改革や再編を促進するアンワル首相の経済政策を評価。人工知能(AI)など最新技術に関する規制緩和や政策支援がしやすく、普及を促進することで、経済成長を後押しするとみている。
マレーシアが直面する課題としては、公共支出の増大による財政ひっ迫、所得格差、労働市場でのスキルミスマッチ、環境の持続可能性などを挙げている。インフラや社会プログラムへの継続的な支出が財政を圧迫する要因となっており、長期的な視点での支出計画が求められるとしている。
なお政府は25年度予算案で歳出を前年比3.3%増の4210億リンギ(約14兆6000億円)、歳入を5.5%増の3397億リンギに設定。財政赤字はGDP比3.8%と、24年見込みの4.3%から縮小させる。公共投資や教育・医療などへの支出を厚くする一方、補助金はより対象を絞って支給するとしている。
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