【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が11日発表した2023年10月の流通業売上高は、前年同月比6.5％増の1421億8180万リンギ（約4兆4200億円）だった。前年同月を上回るのは25カ月連続。上昇率は前月から横ばいだった。新型コルナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いており、自動車は過去最高額を更新した。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝5.7％増の633億780万リンギ◆小売り＝3.9％増の605億9940万リンギ◆自動車販売＝19.1％増の183億7470万リンギ――だった。卸売りと小売りは前月から伸びが縮小。ただ、共に食品販売などが堅調に拡大している。自動車は金額が過去最高だった。車両販売額が24.6％増と大きく伸び、修理と部品販売が共に2割のプラスを維持した。

　10月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は4.5％で、25カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝4.7％◆小売り＝2.3％◆自動車販売＝15.8％――だった。自動車販売は6カ月連続のプラスで、前月から伸びが加速した。


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