【亜州ビジネス編集部】ステンレス調理器具メーカーのニシン・グループは24日、豪州の電動バイクメーカーであるVモトと提携することで覚書を交わしたと発表した。Vモトの電動バイクをマレーシア国内で組立生産・販売する。電動バイクメーカーとの提携は、中国の東莞市台鈴車業（TAILG）に続き2社目となる。
　生産販売するモデルは、スクータータイプの「F01」「CPxプロ」と、レーサータイプの「TCマックス」の3車種。100％子会社のニシンEVテックが部品輸入から組立生産、販売までを担当し、BtoC（消費者向け取引）、BtoB（企業間取引）、BtoG（企業・政府間取引）の各チャネルを通じて販売する。
　Vモトは豪パースに本社を置き、中国の南京市に工場を持つ。現在はアジア太平洋や欧州、米州、アフリカなど65カ国の1500店以上で販売しており、さらに市場拡大を図っている。
　ニシンはもともとステンレス調理器具メーカーだが、昨年に電動バイク事業に参入。TAILGから部品を仕入れて同年11月に組立生産を開始し、これまでスクータータイプの2車種を投入した。リチウムイオン電池の再生工場の建設も計画しており、昨年末に投資貿易産業省（MITI）傘下のシリムと戦略提携を結んでいる。


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