ニュース 2023/05/14 23:59
マレーシア:1Qの経済成長率5.6%に鈍化、輸出が落ち込む 
経済・統計 GDP マレーシア
第1四半期はGDPの6割を占める個人消費の成長率が前年同期比で5.9%と、雇用の改善を背景に比較的高い伸びを維持した。ただ、前四半期の7.3%は下回った。輸出はマイナス3.3%と、20年第4四半期以来の減少。観光業の回復でサービス輸出が拡大する一方、物品輸出が低調だった。ほか、民間投資は4.7%と、22年第3〜4四半期の2桁成長からは失速した。
成長率を産業別にみると、5部門すべてがプラス成長ながら伸びが鈍化。製造業は3.2%と、21年第4四半期以降で最も低い伸びだった。建設業は7.4%となり、5部門で最も高い伸び。大型のインフラ事業が寄与した。サービス業は7.3%だった。
中銀は23年通期の成長率を4.0〜5.0%と予測。今後も内需がけん引すると見込む。ただ、海外経済が予想以上に弱く、輸出の低迷が下振れリスクになり得るとみている。
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