【亜州ビジネス編集部】米タイヤ大手グッドイヤーは、首都圏セランゴール州シャーアラムの自社工場を閉鎖すると発表した。コスト削減を図る世界戦略の一環で、今年6月末に稼働を停止し、年末に閉鎖する。ポールタンなどが7日付で伝えた。
　同社は昨年11月、グループ全体で2025年までに10億米ドルのコスト削減を図る変革計画を打ち出しており、こうした中でシャーアラム工場の閉鎖を決めた。マレーシアでの製品販売は継続する。
　閉鎖により約550人の雇用に影響。透明性をもって解雇手続きを進めるとしている。代表者は、非常に難しい決断だったが、業界でのグローバルリーダーとしての地位と競争力を保つために必要な決断だったとしている。
　シャーアラム工場は1972年に開所。この地域で最も早い時期に建設された工場の一つで、85年には国民車メーカーであるプロトンの旗艦モデル「サガ」の標準タイヤの供給を開始し、92年には品質管理に関する国際規格「ISO9002」をグループで初めて取得した。


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