【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2023年5月の流通業売上高は、前年同月比6.6％増の1379億9610万リンギ（約4兆1400億円）だった。前年同月を上回るのは20カ月連続。新型コルナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いている。前月に落ち込んでいた自動車は、2カ月ぶりのプラスに転じた。
　売上高の内訳は、◆卸売り＝4.4％増の621億6980万リンギ◆小売り＝5.0％増の588億2970万リンギ◆自動車販売＝22.0％増の169億9660万リンギ――だった。卸売りは過去最高額を更新。食品などが堅調に伸びている。自動車では車両販売額が29.8％増と伸びが大きかった。新車販売台数は3月末の減免税措置終了に伴い4月に落ち込んだものの、5月に22.0％増と回復していた。一方、小売りでは、前月まで2桁増が続いていた燃料が6.0％増に減速した。
　5月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は4.6％で、20カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝5.3％◆小売り＝2.4％◆自動車販売＝17.8％――だった。自動車販売は2カ月ぶりのプラスとなる。


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