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  ニュース     2024/03/25 19:59

マレーシア:蘭ウィルヘルミナ、パハンにバイオ燃料工場建設 無料記事

【亜州ビジネス編集部】再生可能エネルギー事業を手掛けるオランダのウィルヘルミナは、パハン州ゲベンにバイオマス燃料「ブラックペレット」の工場を建設する。投資額は6000万米ドル。石炭の代替燃料とし、温暖化ガスの排出を抑えるとしている。各紙が伝えた。
 地場エコサイエンス・インターナショナル(EIB)に工場のEPC(設計・調達・建設)を委託する。今年第4四半期に着工する予定で、16~18カ月後の完成を目指す。アブラヤシの空果房(EFB)を原料とし、生産能力は1時間当たり15トンを想定。工場運営もEIBに委託する。
 ブラックペレットは通常の木質ペレットを半分炭化させるもので、燃焼効率が高い。ウィルヘルミナの代表者は、マレーシアは世界2位のパーム油生産国で、EFB廃棄物は年間2000万トンに上ると指摘。これを腐敗・廃棄処理せず石炭に代わる燃料とすることで、最大でメタンガスを年1200万トン削減できると説明した。
 同社は1901年設立。オランダで中小企業への投資を行っており、2020年にブラックペレット事業を立ち上げた。パハン州のブラックペレット事業は、もともと出光興産と提携して進める予定だったが、昨年に協業を解消した。


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