【亜州ビジネス編集部】DRBハイコム傘下の国民車メーカー、プロトンは、2023年1～11月の販売台数（輸出含む）が前年同期比12％増の14万1900台だったと発表した。過去最高だった22年通期（14万1432台）を11カ月で上回った。市場シェアは19.7％となっている。

　モデル別の販売台数は、Aセグメントセダン「サガ」の6万4155台が最多。前年同期比34.3％増で、10月までに22年の年間販売台数を超えていた。これにBセグメント・スポーツ多目的車（SUV）「X50」が2万9096台、Bセグメントセダン「ペルソナ」が2万2557台、CセグメントSUV「X70」が1万444台で続いた。5月に投入したハイブリッド車（HV）のDセグメントSUV「X90」は4285台だった。

　11月単月の販売台数は1万2296台で、過去のデータに照らし合わせると、前年同月比8.7％増、前月比3.7％減となる。モデル別では、サガが6349台で最多。この部門では市場シェア2位だった。これにX50が2115台、ペルソナが1902台、X70が739台で続いた。X90は371台だった。

　販売会社プロトン・エダルのロスラン・アブドゥラ最高経営責任者（CEO）は、11月の販売は好調で、23年を良い形で締めくくれるとコメント。消費者のニーズに合う適切なラインアップをそろえ、アフターサービスの改善で顧客からの信頼も上がっていることが背景にあると説明した。なお同社は11月、大株主である中国の吉利汽車と開発したCセグメントセダン「S70セダン」と、吉利系の電気自動車（EV）メーカーであるスマート・オートモービル（智馬達汽車）のSUV「#1」を投入している。


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