【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が7日発表した2023年9月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で0.5％低下した。前年同月を下回るのは2カ月連続。鉱業の落ち込みが指数全体を押し下げた。一方、製造業は食品などの伸びで4カ月ぶりのプラスとなった。

　産業別では鉱業（5.2％低下）が前年同月を下回る一方、製造業（0.4％上昇）と電力（2.5％上昇）がプラス。製造業では前月と同様に輸出型産業（2.0％低下）が落ち込み、内需型産業（5.9％上昇）は上昇した。

　製造業7分野のうち、電気・電子製品（2.0％低下）など3分野がマイナスで、輸送機器（2.6％上昇）など4分野がプラス。電気・電子では電子製品（1.9％低下）の下落幅が前月から縮小した。また、国内新車販売が好調に推移する中、輸送機器に含まれる自動車（2.6％上昇）は3カ月連続のプラスだった。

■製造業売上高2％減

　統計局が同日発表した23年9月の製造業売上高は、前年同月比1.9％減の1587億100万リンギ（約5兆1200億円）だった。前年同月を下回るのは4カ月連続だが、下げ幅は前月から縮小。7分野のうち電気・電子製品（1.8％増）や輸送機器（8.6％増）など4分野がプラスで、石油・化学・ゴム・プラスチック（12.3％減）など3分野が落ち込んだ。

　製造業の従業員数は2.4％増の237万3498人。支払われた労賃は3.2％増の81億3800万リンギ（1人当たり3429リンギ）だった。


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