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  ニュース     2023/08/20 21:59

マレーシア:2QのGDP成長率2.9%、輸出低調で減速 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア中央銀行は18日、2023年第2四半期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比2.9%だったと発表した。前四半期の5.6%から伸びが鈍化し、3四半期連続で減速。中銀は、個人消費や投資は堅調だが、世界的な景気減退で輸出が低調だったとしている。
 GDPの6割を占める個人消費の成長率は4.3%。前四半期の5.9%から減速したものの、高い成長を維持した。民間投資は5.1%で、前四半期の4.7%から伸びが加速。公共投資も7.9%と前四半期を上回った。一方、輸出はマイナス9.4%と、前四半期のマイナス3.3%から下げ幅が拡大。観光業の回復でサービス輸出が拡大する一方、物品輸出が低調だった。
 成長率を産業別にみると、5部門のうち3部門がプラス。最も伸びが高かったのは建設業の6.2%で、前半期の7.4%からは伸びが減速した。サービス業も7.3%から4.7%に減速。製造業は0.1%でかろうじてプラスだが、前四半期の3.2%から減速した。一方、鉱業はマイナス2.3%、農業はマイナス1.1%でともに下落に転じた。
 中銀は、23年通期の成長率予想を4.0〜5.0%に維持。今後も内需がけん引すると見込む。一方、金融引き締めなどで海外経済が予想以上に弱く、輸出の低迷が下振れリスクになり得るとみている。


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