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  ニュース     2024/01/15 19:59

マレーシア:ゴム手ケアプラスがEV工場を着工、ナタ車など生産へ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】ゴム手袋メーカーのケアプラス・グループは12日、自動車組立生産・販売を手掛けるゴーオート・グループと共に、ヌグリスンビラン州で電気自動車(EV)工場を着工した。総投資額は6億リンギ(約187億円)で、第1期は来年第1四半期の開所を予定。中国・合衆新能源汽車の「ナタ汽車(NETA)」ブランドなどの車両を組立生産する。ポールタンが同日付で伝えた。
 ケアプラスが51%、ゴーオートが49%を出資する合弁会社NEXVマニュファクチャリング(NMSB)が同州チェンボンの約30万平方メートルの敷地に工場を建設する。第1期の年産能力は3万台。うち1万台は小型スポーツ多目的車(SUV)「ナタV」などのナタ車とし、残り2万台は現地で組立生産したい他企業向けに割り当てる。EVだけでなく電動バイクの組み立ても行えるとしている。
 2026年に第2期、28年に第3期を開始する予定で、年産能力を最終的に5万台まで引き上げる。投資額は3期合わせて6億リンギとなる。
 ケアプラスとゴーオートは合弁によるEVの組立生産・販売で昨年9月に正式合意。ナタVについては、中国からの輸入車を同年10月に発売している。
 ケアプラスはゴム手袋が主力事業だが、長期的な成長を目指してEVへの進出を決めた。今月12日には、電気バスなどを製造する中国の華越国泰新能源汽車(HYGT)と地場電動バイクメーカーのスーパーラックスと共に、マレーシアや東南アジアで事業機会を探ることで覚書を交わしている。
 ナタ汽車は東南アジア進出を加速しており、22年にタイでナタVの販売を開始。また、インドネシアでは昨年10月にジャカルタで販売イベントを開催し、同国市場に正式参入した。今年はタイとインドネシアでも組立生産を開始する。


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