マレーシア統計局の発表によると、2023年第2四半期の労働者1人当たりの労働生産性は前年同期比で0.04％上昇した。上昇は7四半期連続。ただ、前四半期（2.4％上昇）を下回り、3四半期連続で鈍化した。算出に用いる国内総生産（GDP）が2.9％増に減速。労働者数は2.8％増で、前四半期（3.1％増）を下回った。

　産業別の1人当たり労働生産性は、全5業種のうち製造業（2.6％低下）が21年第3四半期以来の低下に転じるなど、3業種でマイナス。建設業（5.2％上昇）とサービス業（1.0％上昇）はプラスを維持したものの、共に前四半期から減速した。製造業のうち電気・電子（5.5％低下）は、新型コロナウイルスの影響が深刻だった20年第2四半期以来の下げ幅となった。

　労働1時間当たりの労働生産性は1.1％低下。5業種のうち製造業（3.9％低下）など3業種で前年を下回った。労働時間は4.0％増えた。


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