マレーシア統計局が8日発表した2025年3月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.2％上昇した。前年同月を上回るのは15カ月連続。上昇幅は前月（1.5％上昇）から加速した。

　産業別では3分野のうち鉱業（1.9％上昇）が3カ月ぶりのプラスとなり、指数全体を押し上げた。一方、製造業（4.0％上昇）は前月（4.8％上昇）から伸びが鈍化。また、電力（2.7％低下）は3カ月連続の前年割れとなった。

　製造業では輸出型産業（4.8％上昇）、内需型産業（2.3％上昇）とも前月を下回る伸びだった。輸出型産業では主力の電子製品（9.0％上昇）の伸び拡大が続く一方、コークス・石油精製品（2.6％低下）などがマイナス。内需型では自動車（10.8％低下）の落ち込みが加速した。

■製造業売上高は3.7％増

　統計局が同日発表した3月の製造業売上高は、前年同月比3.7％増の1643億4000万リンギ（約5兆5600億円）だった。プラスは15カ月連続。全7業種のうち4業種で前年同月を上回り、うち電気・電子製品（7.4％増）は電子製品（8.0％増）のけん引で15カ月連続のプラスとなった。一方、輸送機器（9.8％減）は自動車（14.8％減）が7カ月連続のマイナスで、24年11月以降は2桁減が続いている。

　製造業の従業員数は1.1％増の238万8492人。支払われた労賃は1.8％増の83億7900万リンギ（1人当たり3508リンギ）だった。


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