【亜州ビジネス編集部】「愛電競酒店（iエレクトリックスポーツ）」ブランドでゲーム対戦競技「eスポーツ」競技者向けのホテルを展開する中国の北京愛競酒店管理は、自社にとって海外初のホテルをクアラルンプールに設けると発表した。現地の政府系不動産開発会社UDAホールディングスなどと共同で、総額2000万人民元（約4億700万円）を投資する。21世紀経済報道が伝えた。
　8階建て、88室のホテルを設けて、eスポーツイベント会場としての需要を取り込む。マレーシアを起点に東南アジア各国を開拓する狙い。域内では同国のほか、インドネシアやベトナムもeスポーツの関心度が高いとされる。
　愛電競酒店は2019年に発足し、ホテルの設計・企画、コンサルティング、ブランド管理（ブランド輸出など）などをワンストップで提供してきた。ブランドホテルの総数は約120軒。上海市や重慶市など中国全土の主要都市で展開している。
　調査機関の同程研究院によると、中国のeスポーツホテルは、2023年9月時点で合計2万軒を超えた。過去1年3カ月で約9000軒も増え、客室数は10万室を突破した。市場は22年の143億人民元規模から23年に192億人民元まで拡大する見通しという。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。