商業施設運営のゲンティン・サイモンは、ジョホール州のアウトレット店「ジョホール・プレミアムアウトレット」に電気自動車（EV）用の充電器を500基設置する計画を明らかにした。EVの普及拡大に対応するとともに、充電インフラ拡充によってEVユーザーの「充電できない」という不安を解消し、同州に隣接するシンガポールや国内からの来店を促進する狙い。東南アジアで初となる出力1メガワット（MW）の超急速充電器も設ける。ポールタンが3日付で伝えた。

　店舗の駐車場に出力280kW（キロワット）から1MWの充電器を計500基設置する。1MWの充電器では、電池容量が大きいEVトラックでも30分程度で電池容量を20％から80％に充電できるとされる。

　充電器は海洋エンジニアリングや再生可能エネルギー事業などを手掛けるインソン・ホールディングスの子会社、インソン・グリーンテクノロジーズと共同で設置。またレンタカーの「ゴーカー」などとEVのレンタルサービスを提供するほか、同アウトレットとジョホールバル市内を結ぶEVバスの運行も行う。

　ゲンティン・サイモンは充電器の設置を通じて、政府が掲げる50年までのカーボンニュートラル（温暖化ガス排出実質ゼロ）実現を支援。また年440万台以上に上るシンガポールからの入国車両をアウトレットに呼び込む。


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