調査会社の米IDCによると、2024年第2四半期のインドネシアのパソコン（PC）出荷台数は、前年同期比17.9％増、前四半期比6.1％増の95万3100台だった。政府がノートPCを含む電子製品・家電の輸入制限を予定より早く解除したことで供給が増え、販売が伸びた。

　ノートPCとデスクトップPC、ワークステーションの出荷台数を集計した。政府は国内産業の振興と貿易赤字の解消に向け、今年2月からノートPCやテレビ、冷蔵庫、エアコンなどの輸入を制限。6月末までを予定していたが、これを第2四半期半ばに解除したことで、PC市場では供給が増えた。販売は消費者向けで拡大する一方、企業・組織向けは減少。交付金管理の権限が中央から地方に移った教育分野では幅広い教育関連製品を購入する動きが強まり、PCの購入が減少した。

　ブランド別のシェアは、台湾のエイスース（ASUS）が前年同期比47.2％増の22万7400台でトップ。シェアは23.9％となり、前年同期から4.8ポイント拡大した。これに中国レノボが14.3％増の21万1400台（シェア22.2％）で続いた。3位以下は、◆台湾エイサー＝9.9％増の17万9000台（シェア18.8％）◆米HP＝7.5％減の12万6500台（同13.3％）◆地場アクシオー＝56.0％増の4万4700台（4.7％）――だった。


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