商務省とタイ・コメ輸出業協会によると、2024年1～10月のタイのコメ輸出量は前年同期比20.3％増の835万トン、輸出額は39.8％増の1910億3100万バーツ（約8500億円）だった。世界的な需要の高まりを背景に大きく伸びており、商務省は通年では900万トン（前年比2.7％増）に達すると予測。これまでの予測（820万トン）から上方修正した。21日付プーチャッカーンなどが伝えた。

　年初の時点では750万トン（14.4％減）を見込んでいた。その後、上半期に25.3％増の508万トンと好調だったことから、予測を820万トン（6.4％減）に引き上げた。

　1～10月の輸出先は、インドネシアが112万トンで全体の13.4％を占め最大。これに◆イラク＝11.4％◆南アフリカ＝8.6％◆米国＝8.4％◆フィリピン＝5.9％――が続いた。

　25年の輸出量については、前年を下回ると予測。インドのコメ輸出再開や、世界の生産量の増加などがマイナスに影響するとみている。

　23年のタイのコメ輸出量は13.6％増の876万トンとなり、5年ぶりの高水準を記録。インドのコメ輸出制限でインドネシアやマレーシア向けが大きく伸び、目標（800万トン）を上回った。輸出額は28.4％増の1781億3600万バーツ。輸出量の世界順位はインドに次ぐ2位を維持した。


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