マレーシア統計局が10日発表した2024年11月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で3.6％上昇した。前年同月を上回るのは11カ月連続で、伸び率は前月（2.0％上昇）から加速。電子産業など製造業の伸びが拡大した。

　産業別では3分野のうち製造業（4.6％上昇）と電力（3.9％上昇）で前月を上回る伸びだった。また鉱業（0.8％低下）は5カ月連続のマイナスだったものの、下げ幅が縮小した。

　製造業では輸出型産業（5.6％上昇）で伸びが拡大する一方、内需型産業（2.6％上昇）は前月を下回った。業種別では全7業種のうち5業種がプラス。うち電子製品（8.8％増）を含む電気・電子製品（7.9％増）は伸びが加速し、22年11月以来の高水準となった。マイナスの業種では、輸送機器（3.9％低下）が3カ月連続の前年割れで、自動車（8.2％低下）の落ち込みが続いている。

■製造業売上高は4.5％増

　統計局が同日発表した24年11月の製造業売上高は、前年同月比4.5％増の1619億1800万リンギ（約5兆5700億円）だった。前年同月を上回るのは11カ月連続。全7業種のうち輸送機器（6.1％減）を除く6業種がプラスだった。うち電子製品（7.6％増）を含む電気・電子製品（7.1％増）は伸びが加速。一方、輸送機器は自動車（8.5％減）が3カ月連続で落ち込んだ。

　製造業の従業員数は1.0％増の240万1839人。支払われた労賃は1.8％増の82億9800万リンギ（1人当たり3455リンギ）だった。


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