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  ニュース     2023/06/11 21:55

マレーシア:4月の鉱工業生産3%減、1年8カ月ぶりマイナス 無料記事

【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が9日発表した2023年4月の鉱工業生産指数(IPI)は、前年同月比で3.3%低下した。前年同月を下回るのは21年8月以来、1年8カ月ぶり。輸出の落ち込みが続く中、これまで成長を支えてきた製造業がマイナスに転じた。連休時期の変動で前年より工場の稼働日が少なかったことも影響したとみられる。

 産業別では製造業(3.0%低下)が1年9カ月ぶりのマイナスを記録。電力(2.0%低下)と鉱業(4.9%低下)も前月のプラスからマイナスに転じた。鉱業は天然ガスの落ち込みが大きかった。

 製造業では7分野のうち5分野で指数が低下した。足元で輸出が低調な主力の電気・電子製品(2.3%低下)が1年9カ月ぶりのマイナス。また、4月は新車販売が落ち込んでおり、自動車(15.5%低下)を含む輸送機器(9.0%低下)も下げに転じた。一方、非金属鉱物・ベースメタル・金属製品(3.3%上昇)はプラスだった。

■製造業売上高2%減

 統計局が同日発表した23年4月の製造業売上高は、前年同月比2.0%減の1449億8100万リンギ(約4兆3900億円)だった。前年同月を下回るのは2年11カ月ぶり。7分野のうち輸送機器(4.9%減)など4分野でマイナスとなった。一方、電気・電子製品(4.0%増)はプラスを維持した。

 製造業の従業員数は2.5%増の234万9159人。支払われた労賃は3.9%増の80億1700万リンギ(1人当たり3413リンギ)だった。


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