【亜州ビジネス編集部】食品・飲料メーカー大手のスイス系ネスレ・マレーシアは、ヌグリスンビラン州にある麦芽飲料「ミロ」の工場でバイオマスボイラーの運用を開始した。1800万リンギ（約5億7000万円）を投じて設置。燃料をこれまでの化石燃料からアブラヤシの絞りかすに切り替えることで二酸化炭素（CO2）排出を抑える。ニュー・ストレーツ・タイムズが伝えた。

　工場は同州チェンボンに位置。バイオマスボイラーの設置は地場エンコ・システムズに発注した。燃料はアブラヤシ殻（PKS）や空果房（EFB）で、化石燃料に比べたCO2削減効果は年1万4000トンに上る。

　ネスレ・マレーシアは工場を6カ所操業。チェンボン工場は1993年に開所しており、19年に9000万リンギを投じて拡張したことでミロの年産能力が世界最大となっている。


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