【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が12日発表した2023年8月の流通業売上高は、前年同月比6.7％増の1425億2560万リンギ（約4兆5200億円）だった。前年同月を上回るのは23カ月連続で、金額は前月に続き過去最高を更新。新型コルナウイルス禍からの経済回復や物価の上昇を受けて拡大が続いている。

　売上高の内訳は、◆卸売り＝6.2％増の638億5990万リンギ◆小売り＝6.3％増の605億4400万リンギ◆自動車販売＝9.7％増の181億2170万リンギ――だった。卸売りと小売りは過去最高額を更新。共に食品などの堅調な伸びが続いている。自動車は3月に補助金終了前の駆け込み需要で金額が膨らんでおり、同月に次ぐ過去2番目の規模だった。車両販売額が6.2％増えたほか、修理と部品販売が共に2割のプラスを維持した。

　8月の流通業販売量指数の上昇率（前年同月比）は5.0％で、23カ月連続のプラス。業態別では◆卸売り＝6.1％◆小売り＝3.8％◆自動車販売＝8.7％――だった。自動車販売は4カ月連続のプラスとなる。


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