マレーシア統計局が12日発表した2023年8月の鉱工業生産指数（IPI）は、前年同月比で0.3％低下した。前年同月を下回るのは2カ月ぶり。電気・電子を含む製造業が3カ月連続の前年割れとなり、指数全体を押し下げた。
　産業別では鉱業（0.1％上昇）と電力（1.9％上昇）で前年同月を上回る一方、製造業（0.6％低下）は小幅ながらマイナス。製造業では前月と同様に輸出型産業（6.7％低下）が落ち込み、内需型産業（7.2％上昇）は上昇した。
　製造業7分野のうち、電気・電子製品（3.5％低下）など3分野がマイナスで、輸送機器（3.5％上昇）など4分野がプラス。電気・電子では電子製品（3.8％低下）の下落幅が前月から拡大した。一方、国内新車販売が好調に推移する中で輸送機器に含まれる自動車（3.8％上昇）は2カ月連続のプラスだった。
■製造業売上高3％減
　統計局が同日発表した23年8月の製造業売上高は、前年同月比3.3％減の1522億8200万リンギ（約4兆8300億円）だった。前年同月を下回るのは3カ月連続。7分野のうち電気・電子製品（0.6％増）や輸送機器（11.9％増）など4分野がプラスで、石油・化学・ゴム・プラスチック（12.1％減）など3分野が落ち込んだ。
　製造業の従業員数は2.0％増の235万5111人。支払われた労賃は3.0％増の80億リンギ（1人当たり3397リンギ）だった。


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