【亜州ビジネス編集部】マレーシア統計局が19日発表した貿易統計によると、2023年8月の輸出額は前年同月比18.6％減の1151億5870万リンギ（約3兆6400億円）だった。前年割れは6カ月連続。前年同期に資源高で急伸していた反動などで落ち込みが続いている。主力の電気・電子製品は4カ月ぶりに前年割れとなった。全体の輸入額は21.2％減の978億5010万リンギで、輸出と同じく6カ月連続のマイナス。貿易収支は173億860万リンギの黒字だった。

　輸出額の4割弱を占める電気・電子製品は15.3％減少。前月にプラスだった中国向けが19.6％減少するなど振るわなかった。他の主要製品も多くがマイナスで、石油製品が38.6％減、パーム油・パーム油製品が29.7％減と大きく落ち込んだ。

　主要国・地域への輸出額は軒並み前年割れ。最大のシンガポール向けが19.3％減、2番目に大きい中国向けが20.3％減、日本向けが19.3％減となるなど、2桁減が目立った。

　輸入は最大の電気・電子製品が14.6％減と6カ月連続のマイナスだったほか、石油製品が半減し、輸送機器も3.5％減少。国別では最大の中国からが17.5％減、日本からが33.2％減などだった。

　1～8月の累計は、輸出額が前年同期比7.6％減の9352億1670万リンギ、輸入額が8.6％減の7822億9250万リンギ、貿易収支が1529億2420万リンギの黒字だった。


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