【亜州ビジネス編集部】複合企業DRBハイコム傘下で国民車メーカーのプロトンは19日、中国の電気自動車（EV）メーカーであるスマート・オートモービル（智馬達汽車）の車両をマレーシアで組立生産することを検討すると発表した。事業化調査を共同実施することで、スマート側とこのほど合意した。

　中国の広西チワン族自治区南寧市で開かれた展示商談会「中国ASEAN（東南アジア諸国連合）博覧会」で覚書を交わした。プロトンがペラ州タンジュンマリムに持つ工場で複数モデルを組立生産することを視野に事業化調査を進める。

　スマートは、プロトン大株主の吉利汽車と独メルセデス・ベンツが出資。プロトンはマレーシアとタイでスマート車を販売することで昨年1月に合意していた。

　現地報道によると、プロトンは先月末までにスマート車の第1弾となるスポーツ多目的車（SUV）「#1」の予約受け付けを開始した。3グレードを用意し、価格は20万～25万リンギ（約630万～788万円）としている。

　プロトンのリー・チュンロン最高経営責任者（CEO）は、今回の覚書でプロトンとスマートの関係は一層深まったと説明。#1については、マレーシアでの走行適正の確認を含め、公道試験を繰り返してきたと販売に至った経緯を示した。


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