【亜州ビジネス編集部】不動産コンサルタントの英系ナイトフランクによると、ペナン州の住宅価格は2023年上半期に前年同期から5.8％上昇し、東南アジアの都市ではシンガポールに次ぐ2番目に高い伸びとなった。ニュー・ストレーツ・タイムズが4日付で伝えた。
　ナイトフランクは、マレーシアの23年第1四半期の国内総生産（GDP）成長率が5.6％と高く、失業率が3.5％に下がったことが分かった後に住宅価格が上がり始めたと指摘。第2四半期のGDP成長率は2.9％にとどまったが、労働市場が堅調で、また中銀による利上げペースが落ちていることから、住宅価格は上がり続けているとしている。ただ国内では地域差があり、クアラルンプールの上半期の住宅価格上昇率は0.3％にとどまった。
　調査対象となったアジア太平洋地域の25都市のうち、上半期は14都市で住宅価格が上昇した。最も伸びが高かったのはシンガポールの8.0％だった。


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